介護の職種には直接介護をする仕事だけでなく、他にもケアクラークとよばれる事務職もあります。
これは介護施設で保険を適用して福祉サービスを利用したときにかかる費用を計算して出す仕事です。
一般の民間会社のデスクワークのような役割を持っています。

報酬の算出に関する知識が求められますが、それだけではないところが一般的なデスクワークとは異なるところです。
社会福祉制度はもちろんのこと、医学知識なども求められるということです。
それは経理業務だけでなくケアマネジャーのサポート業務も含まれるからです。

そのため、ケアクラーク技能認定試験という試験もあります。
ケアクラークで仕事を始めたい人には、取得しているのとしていないのとでは面接において大きく異なります。
大規模な事業所であればケアクラーク専任として働くことができますが、小規模な事業所であればケアマネジャーの手伝いだけなく高齢者の介助も行う必要があります。

働いている場所としては老人ホーム、訪問看護ステーション、ショートステイなどがあります。
給与としては月給17万円から20万円程度が一般的です。

ケアクラークの資格は国家試験ではなく、あくまでも民間資格のため、介助をしていても特別手当てが支給されるわけではありません。
しかしながら、小規模な事業所であれば負担も大きくなってくるので、特別手当が出ることが一般的です。
その場合は給与が大規模な事業所で専任として働いている人よりも比較的高くなります。